寝袋の横で思うこと
気づいたら農的ジプシー生活を送っていた
元々東京でシティガールしてたのに、気づけば三十路もこえて海の目の前の5.5畳ほどの部屋で彼との二人暮し
夜は布団を二組敷けばほぼ床は埋まる、これはこれで修学旅行みたいで楽しい
私達の住むシェアハウスワイキキの建物は古い
部屋の海側にある唯一の窓付き扉はしっかりと閉まらないので、今年は暖冬といえど、2月の夜の寒風が入ってくる
車一つに荷物を積んで引越してきたので、そう、布団が足りない
彼の分厚いモーフを横取りしたせいで、彼は薄い掛け布団の下、寝袋で寝ている
思い返せばここ2年ほど屋外のような屋内で暮らしてる
どういうことよ
就寝前、夜10時前後(農的ジプシーは寝るのが早い)は読書タイム
寝袋の彼はヘッドライトを頭につけフランス語の本を読んでいる
フランス語の本くせに、内容は村上春樹
つっこみたくなるが、日本語の本を外国語に翻訳した本のほうが日本人には読みやすいみたい
私は1年フランスに住んだのに、未だに数字すら満足に言えない
隣の寝袋の彼は、フランス語の本を読む前はパソコンでイタリア語のお勉強
なんともご苦労さまなこって
言い訳だけど、語学の壁って30歳超えると本当掴みどころのないツルツルの壁になって、なかなか乗り越えられないのよね
って誰かと分かり合いたいものです
昔は勉強できたのよって一言もいつも付け加えちゃう
ありゃま情けない
そんな歳下のアウトドアな博士的彼といると、空いた時間にドラマの見逃し配信ばかり見てる自分の生活に焦りを感じますが
ヘッドライトつけて、満足げに本読む彼の横顔を見ると微笑ましくもあるのよね
私はゆっくり進んで行こうと思います
たまに記事を書きながら
オーガニックなスローライフしてるくせに
ケンタッキーとGYAOが好きな
チャングでした