農的ジプシー

農的ジプシー生活のあれこれ

サンフィールド最終日 ロンドンへ

3月7日 木曜

 

朝食はオーツクッキーとフルーツ。

 

今日はAirbnbをチェックアウトする日。

4日間はあっという間だった。

 

ジェラディーンのマシンガントークを聞く。

これから行くロンドンのおすすめや、古き良きギリシャの話。

彼らはむかしロンドンに住んでいたのだ。

 

エドが迎えに来る時間の少し前に二人に挨拶を済ませる。

 

お土産の和紙折り紙を渡すと喜んでくれた。いいホストだったな。

ビルとジェラディーン。

これまでAirbnbを何度も利用したが、いい出会いがたくさんあった。

また思い出の人たちが増えた。

 

 

サンフィールドでまず木曜日定例のグループスタディに参加した。

シュタイナーの「治療教育」の読書会で、

オイリュトミスト、カラーライトセラピスト、アウトドアインストラクターといった顔ぶれ。

内容はよくわからなかったが、教育に携わる人々の勉強会は刺激的だった。

 

今日の作業は、ウッドチップをヤギ小屋の外に敷くこと。

小屋の入り口やえさ場周りが泥でぐちょぐちょだったため。

もともと乾燥地帯原産のヤギは足が濡れることを嫌うのだ。

 

その後、もし僕たちが正式に働くときに住む部屋を案内してもらった。

 

昼ごはんは、マトンとポテトのパイ。

エドと最後の食事だった。

チャングが今回感じたことやこれからの展望についてエドに話した。

こういうのは彼女がうまい。

 

ビザがいつとれるのかわからない状況が不安であるが、

今回の訪問でエドがどういう人なのか分かった。

彼がとても忙しいことや、

全てはじめての試みなので本当に状況がだれにも掴めないということもわかった。

 

こういうことを話した。

 

縁があればまた来るかもしれない。

 

良い感じで話を終えられた。

 

 

さて話したせいもあり、Hagley駅に送ってもらったのは14時。

電車の時間ぎりぎりだった。

バーミンガム行きの切符を2枚買い、反対側のホームへ渡ると同時に電車が入って来た。

あとはロンドン観光を楽しむだけだ。

 

バーミンガムでMoor street駅からNew Street駅に歩き、

ロンドンEuston行き電車に乗った。

メールの予約画面のQRコードで改札を通れるというハイテクイギリス。

 

ロンドン地下鉄Euston Square駅からは、Hammer Smith&City線でEast Hamという駅へ。ここがホテルの最寄り駅だ。

 

駅を出ると移民街のど真ん中だった。

 

通りはイスラム系やインド系の人々であふれている。

店のショーウィンドウがひびだらけだったりしてあんまり治安はよくなさそう。

 

まあ数日前に値段だけで選んだ宿の立地としてはしかたない。

 

10分ほど通り沿いを歩いてホテルの住所に来たが、それらしきのはない。

裏の住人に聞いてみるとやはり表の建物だという。

これまでに何回も訊かれたのだろうか、またかという雰囲気。

 

通りに戻ると、あるアルミサッシのドアのすりガラス越しに「154A」の文字を発見した。

ここだ。が雰囲気はふつうの住居でドアには鍵がかかっていた。

インターホンなどもなくて困ってしまった。

 

WIFIのある場所でホテルに連絡してみようか、

最悪ほかの宿を予約するしかないか

などと5分ほどそこで思案していると、男が寄って来て声をかけた。

インド系の男だ。

 

その男が宿のスタッフであった。

「寒いだろう、なぜ連絡しないんだ」

いや普通の外国人旅行者は連絡手段をもってないことの方が多いと思うが。

 

とりあえず部屋に入ることができた。

キッチン、洗濯機つきの広い部屋で、バス、トイレは共用だがのんびりできそう。

 

ホッとしたのもつかの間、

今度はカードが使えないので、現金を下ろして来いという。

ちょうど目の前にATMがあったので、200£下ろして支払った。

 

一連の流れはすごく怪しかったが、この場合は相手を信用するしかなかった。

時と場合によるが、移民街などに安宿をとるのは危険かもしれない。

 

僕は安旅に慣れしまっていて、そういうフィルターをかけることを軽視していたが、

以後はもう少し気をつけようかなと思った。

 

この晩は、久々のビールとケバブで乾杯した。